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どうも、こんばメタル。

 
今回のテーマは、「ザ・黒鉄音楽」です。
 


まず、タイトルを見て「黒鉄音楽とは何ぞや?」と言われる方がほとんどでしょう。
その答えは、黒鉄と書いてコクテツ?クロガネ?‥と、実は読み方に精確な定義はありません。
僕は、一応、クロガネと呼んでいます。「黒金」と書いても良いでしょう。
巷ではどちらも使われている場合があります。(→
 
 
‥さて、本題ですが、「黒鉄」とは、読んで字のごとく“黒いメタル”を意味しています。
メタルと言っても、その音楽的ルーツはロックやパンク、その他ハードミュージックなどなど多岐に渡りますが、
その音楽的志向が「メタル」と言われるゆえんは、機械的なリズム、金切り音のようなギター、そして製鉄現場を思わせる熱いボーカルに代表される、「まるで鋼鉄のような力強い音楽」であると感じられるものが「金属=メタル(metal)」というジャンルの総称を明示しています。
 
他の音楽に比べると、激しさ、重さ、速さ、鋭さ、熱さ、猛々しさ、刺々しさ、野蛮さ、情緒さ、痛み、歪み、攻撃性、主張性、爆発力、殺傷力などの要素がとくに高いという特徴がありますが、断言的にこれらのすべてを兼ね備えたものが「黒鉄音楽」と言える訳ではありません。
これらはすべて、「メタル」という自身の音楽を強く信仰するバンドたちによって、それに強いインプレッションを受けた1970、80年代からの若者を中心としたメタルファンたちが、彼らの音楽的主張を言葉でわかりやすく体現してきたものです。
 

 
かつて、イギリス・バーミンガムにて1969年に結成されヘヴィメタルの祖と言われたJUDAS PRIESTは、自らの音楽的センス、ファッション、言論的主張のすべてをシンボルに「メタル・ゴッド(=“鋼鉄神”)は俺達だ」と主張しました。

 
「JUDAS=ユダ(キリスト教12使徒の一人で、“裏切り者”の意味)」、「PRIEST(聖職者、神官、牧師など、“神に近き者”の意味)」の合わせ言葉で、自らの音楽の根底にある、神に反逆し地獄を呼び覚ますような強烈なスタイルと主張は、当時世代ではない僕にとっても、とてもセンセーショナルなものでした。

 
‥しかし、一部の心ない人たちによって、「彼らのサウンドは悪魔の権化だ!」「神を強姦しろ!」などのサブリミナル・リリック(→参照)を持っているなどという謳い文句をつけられ、社会的批判のかっこうの標的とされたのも彼らです。
1986年にアメリカ・ネバダ州のリノ市にて、二人の若者ジェームス・バンクとレイモンド・ベルクナップが散弾銃での自殺を図り、レイモンドは即死、奇跡的に生き残ったジェームスも薬の過剰摂取により3日後に死亡したという事件は、今でも有名なお話です。


 
しかし、彼らの音楽は現在で言われるヘヴィメタル、スラッシュメタルを中心に多くのバンドに多大な影響を与え、今でも彼らの音楽的志向を何らかの形で具現化し、自身のバンド・サウンドにしかと継承しているバンドは山ほどいます。


 
■ここで、そんな熱き野郎どもの音楽的志向をチラッと紹介■(関係ないのもあるけど)
 

 
◆PANTERA
フロントマンであるフィル・アンセルモ(v)がマリファナ、コカインといった麻薬の常習者で知られており、彼自身も麻薬の合法化運動に参加していました。また、人権問題に対して中傷的な偏見を過敏すぎると発言したこともあり、当時マスコミから厳しく非難されたことで知られています。曲調は徹頭徹尾とげとげしさのあるパンキッシュなヘヴィメタルとも言え、暴力や政治、社会、マジョリティへの反感などといったものをモチーフとしています。
そんな彼らの「黒鉄音楽」は、スバリ「グルーヴィ・マシンガンドラム型ヘヴィメタル」です。
 

『Far Beyond Driven』(邦題:悩殺)'94年

 
◆METALLICA
現在も「メタルマスター」の名に最もふさわしい彼らは、美旋律やズッシリと響くギターサウンド、また90年代初頭にはモダンさやバラードも組み入れたサウンドでANTHRAXMEGADETHSLAYERと並ぶスラッシュメタル4天王として挙げられています。リリックは死や神への怒り、政治体制への批判やそれへの葛藤といったものが多く、彼らも自身のバンド名をラテン語で「金属」を意味する語から引用しています。
また、2000年に米ナップスター社と3つの大学を相手取り、楽曲のダウンロード権限をめぐる裁判を起こしました。この事件では、「ナップスター社のユーザーから寄付で募った資金をメタリカ側へ訴訟の賠償金として充てる」というサイト側とメタリカ側の企てがあったとして、とあるファンは名曲「マスター・オブ・パペッツ」(“支配者”の意味↓)を引用して、彼らを「お金に眩んだ“操り人形”」だとして批判しています。
そんな彼らの「黒鉄音楽」は、スバリ「マスター・オブ・渋メタル」(笑)です。

 
『Master of Puppets』(邦題:メタルマスター)'86年

 
◆SLAYER
彼らは「殺害者」というバンド名を持っています。地獄や死、血、憎悪、神への冒涜、ホロコーストなどを直接的に歌った歌詞とジャケットが多く、また世界的な大名盤として知られるアルバム「Reign in Blood」(1986年)の中のオープニング曲「Angel of Death」では、アウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所にてナチスの医学者ヨゼフ・メンゲレが行った悲惨な人体実験をモチーフにし、親ナチ派であるとの批判を受けたり、アルバムの発売中止、またはオランダ政府によるライブのキャンセルといった多くの騒動を引き起こしました。
そんな彼らの「黒鉄音楽」は、ズバリ「殺し屋ギター&斬撃メタル」です。
 

『Diabolus in Musica』(邦題:悪魔の鎮魂歌)'98年

 
◆SCORPIONS
彼らは「性的挑発」や「虐待」、「女性蔑視」といったものを連想させるジャケットで、各国で発売中止や写真差し替えなどの物議をかもしました。音楽スタイルはこの手にしては比較的おとなしい表現から、暴挙、混乱、愛、戦争、平和といったものを直情的にうたっています。ドイツではヘヴィメタルの垣根をはじめて生み出したバンドとされ、曲調は一部でハードロックに近いものもあります。
そんな彼らの「黒鉄音楽」は、ズバリ「変化形でも純正ヘヴィメタル」です。

 
『Virgin Killer』(邦題:狂熱の蠍団)'77年


 
また、JUDAS PRIESTと並んでヘヴィメタルの元祖とされるBLACK SABBATHは、その容姿ときわまった音楽スタイルで黒魔術的センスを体現したバンドであると、マスコミを中心に幾度となく騒がれました。実際のところ、フロントマンのオジー・オズボーン(v)の本音はそうではなく、彼の音楽スタイルは他のヘヴィメタルバンドと同じように、社会や政治などの腐りきったものへの対抗や怒り、そして何よりも自身の強い音楽的主張に基づくものでした。

彼らのバンド名を表したファーストアルバム「黒い安息日」(1970年)が13日の金曜日に発売されたことも、こうした騒動を過剰に引き起こした原因になったのかもしれません。鳩の首を食いちぎる、コウモリを食いちぎるといったその後のオジーの過激なライブ・パフォーマンスは、こうした批判を受けたことに対するオジーの反意的表現か、あるいはそれを自身の身に引き受けることを体現したものなのかは、正直なところは良くわかりません。
 
 
‥ともかく、こういった意味では、彼らのようなヘヴィメタルを自身の血肉で表現してきたバンドたちは、それぞれに社会、大衆、マスコミへと強い風を吹かせる中で、ときに殺人者的扱いを受け、若者を中心に煽った社会的混乱の元凶とされ、マスコミにたたかれる一方で、当時の社会に対して不信感を抱き、いら立っていた若者たち、そしてマイナー層のエネルギーを“怒りの発言”として代弁し、ついには世界的バンドと言わせるまでに昇りつめたものたちの代表と言えます。
そういったバンドのすべてを挙げることは到底できませんが、現在一般的に認知されている「黒鉄音楽」は、これに裏付けされた音楽センスと独自のスタイルを、当時の社会的環境の下で編み出したからこそ、成功したのかもしれません(うん、成功したのだろうか‥?w)。
 

 
以上、本日のうみ言:
 
メタル野郎を愛せ。これすべてなり。」
 

 
長々となりましたが、これはメタルの中でもほんの一握りの話です。
「黒鉄音楽」って言ってるあたりで、もっと黒いの出せよ、って感じですが、そんな熱~い奴らについてはまた次回っ!
 
 
ということで、次回は何にしようかなぁー。
一応、現段階で思いつくものでも。気分で変わるだろうけど。

 
次回予告
「血塗られたメタル―ブラックメタル」
 

 
では、おやすみなさい。
 
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いいすね~黒鉄!
ジューダスに関連した自殺事件だけは知らなかったっす。
メタル深いっす!
メタル愛が日々年々深まるにゃ~!
らいら 2009/11/09(Mon)13:23:39 編集
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